常陸太田市の山田八景を予習してみた。

2020年4月20日月曜日

サイクリング計画

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こんばんは。
tanayasu99(たなやす)です。

いつの日か、気軽に外出できることを切望しつつ、クロスバイクで行ってみたい所をピックアップしています。今回は常陸太田市の山田八景を巡ってみたら、どうだろうかと調べてみた。以前、近くを何度か走っており、たまたま「山田八景」の看板を見かけたことがあり、気になっていました。
常陸太田の山田八景

山田八景とは

昭和5年(1930年)頃に地元有志によって選定された8つの景勝地が山田八景とのこと。旧山田村の範囲で、現在は和田町・東連地町・松平町・棚谷町・国安町となっている。景勝地の選定と合わせて、詩も作られたらしい。地域の美しい里山の景色、山田川の清流、動植物など、道中を楽しませてくれると思う。

地元広報紙には、てくてくウォーク・ハイキングコースとして前編と後編の2部構成で登場している。

<参考URL>
常陸太田市教育委員会:てくてくウォークマップ(山田地区)

上記のサイトだと後編が見つからなかったです。下記、常陸太田市公式ホームページにあった各広報紙を参考にすると良さそう。景勝地や動植物の写真もあり、短くも周囲の状況がまとめられており、詩も添えられていて、素晴らしい資料です(笑)。

広報紙にあった景勝地の番号順どおりには巡ると次のとおりになる。前編(①~④)と後編(⑤~⑧)に分かれているので、2日に分けてじっくり散策し、考察すると楽しそうです。
①永禄山晩鐘=えいろくざんのばんしょう (松平町・密蔵院)
②山田川納涼=やまだがわのうりょう (和田町・堰場)
③皇跡残秋月=おうせきざんのしゅうげつ (東連地町・青蓮寺)
④面影山暮雪=おもかげやまのぼせつ (東連地町・嵯峨神社)
⑤要害山晴嵐=ようがいざんのせいらん (国安町・山入城)
⑥棚谷城夕照=たなやじょうのゆうしょう (棚谷町・棚小屋坪)
⑦峯下落雁=みねのしたのらくがん (棚谷町・宝来館前)
⑧牛込夜雨=うしごめのよるのあめ (松平町・牛込)

いつの日か、クロスバイクで1日でひと巡りしてみたいと思います。南から北へ向かう感じで、各景勝地を巡る計画を立ててみた。今回は標柱と言うより、説明板があると思うので、それを目印に巡れるかなぁ。クロスバイクで近づけるかどうかをストリートビューで確認したが、いくつか難しそうなところがありそう。自転車を置いて、山登りするのはちょっと心配なので、途中で妥協することも考えておこうと思う。

皇跡残秋月=おうせきざんのしゅうげつ (東連地町・青蓮寺)

「一たひは来てみよ澄み渡る 皇跡山の秋の夜の月」

「二孝女物語」ゆかりの寺なんだとか。1811年に豊後国臼杵(ぶんごのくに うすき、現在の大分県)の姉妹が1200km(300里)離れた青蓮寺まで、病床の父を迎えに来たというお話みたい。この親父め、何してくれてるんだ?!という感じではない。臼杵藩の農民で浄土真宗の信者でもあった父は、親鸞ゆかりの地の巡礼の途上で病に倒れ(足を痛めた?)、常陸国水戸藩の青蓮寺にて、長期の療養を余儀なくされるたという。大分県から巡礼の旅に出ているという時点で、「うちの父ちゃん、しばらく帰って来ない」と思いそうで、手紙の習慣が無いと道中どこに居るのかもわからないのだろう。しばらく、伝わらなかったというのは、そのせいじゃないだろうか。じゃぁ、なぜ迎えに行けたかというと。青蓮寺の住職が京都の西本願寺で開かれた親鸞の550回忌大遠忌法会で、療養中の父親の菩提寺である善正寺の住職と出会い、青蓮寺住職「うちに、臼杵藩から巡礼しているという親父がいるんだ。療養中だっぺ。」と言ったかは分からないが、親父の娘2人にまで伝わったそうだ。姉妹は藩の許可を得て、父親を迎えに行き、無事に連れ帰ったんだとか。親鸞ネットワークのおかげです(笑)。

なんだか実話かどうか分からない時代もあったそうですが、2004年に大分県臼杵市の郷土史研究家が青蓮寺に照会したことで、翌年には青蓮寺で書簡が見つかり、実話だと判明したみたい。っで、臼杵市と常陸太田市が姉妹都市となり、さまざまな企画展を催すことになったんだとか。確かに、「臼杵市 常陸太田市」で検索すると、いろんな記事がヒットして、なかなか面白い内容でしたw。

ストリートビューなど確認したが、山田八景の説明板があるか分からない。確か、近くの地獄橋(沈下橋)は復活していたはずなので、是非渡っておきたいw。

面影山暮雪=おもかげやまのぼせつ (東連地町・嵯峨神社)

「白妙に雪は積もれり暮方の 眺めおかしき面影の山」

嵯峨神社(さがじんじゃ)がある山を面影山というらしい。誰の面影?かというと、兄上を応援に向か途中の弟が、この山で一休みしながら、遠い地にいるであろう兄の面影を偲び安否を気遣ったことから、面影山というようになったみたい。ちなみに、兄が八幡太郎義家、弟が新羅三郎義光、平安時代中期のお話なんだとか。

ストリートビューなど確認したが、山田八景の説明板があるか分からない。神社の入口にある神社そのものの説明板までは確認できた。おそらく、自転車を置いて階段を上り、拝殿まで伺うかどうか。んんん~自転車置きたくないなぁ(笑)。

山田川納涼=やまだがわのうりょう (和田町・堰場)

「佇めば袖ふく風も心地よし 山田川原の夏の夕ぐれ」

さすが久慈川水系山田川?(笑)こういうの大好き。昔は堰があった場所とのことだが、国土地理院で遡っても確認しきれなかった。昔ってどれくらい昔なのだろうか?ちなみに、国土地理院で見ると、堰の地図記号?があって堰の位置が分かりやすい。
常陸太田の山田八景常陸太田の山田八景
沈下橋(地獄橋)も分かりやすいと思ったが、実物を見たことがあるから「あぁこれ沈下橋だ」と分かるだけでした。

ストリートビューで付近に説明板が道路沿いにあることを確認できたが、たぶん山田八景の説明板ではなさそう。「???神社・大小??」画質が悪くて読めない。菓子店に寄り過ぎている点も少し気にはなる。自転車でも自動車でもよく通った道ことのある道ですが、そんな説明板があることに気付かなかったなぁ(笑)。そもそも、てくてくウォークマップだと山田川の道路(西)側というよりは、東側を指している。堰だから川を指すのは当たり前だが、東側を歩くルートにはなっていない。マップ上の文字配置の都合かなぁ、眺める方向の都合かなぁ。とりあえず、この辺で山田川を眺めてみるか。
常陸太田の山田八景常陸太田の山田八景

永禄山晩鐘=えいろくざんのばんしょう (松平町・密蔵院)

「夕餉たく煙も見えて永禄の 山より響く入相のかね」
(夕餉=ゆうげ。夕方の食事や夕食のこと。)

正式には永禄山 密蔵院 長松寺というらしい。なんと、詩で詠まれている鐘は現存していなんだとか。昔はこんな鐘でした~とか写真残っていないのかなぁ。...ネットで軽く調べたところ見つけられず。山田八景の説明板があるかどうかも分からない。

近くにある稲荷神社には松平城の城址碑があるそうなので、見ておきたい。

ここまでで4ヶ所制覇となる(;´∀`)。この後は戻るような感じで、「峯下落雁」へ向かうことになるだろう。または「永禄山晩鐘」を最後にするルート、「山田川納涼」→「峯下落雁」→「棚谷城夕照」→「要害山晴嵐」→「永禄山晩鐘」でも良さそうです。「要害山晴嵐」の全容がネットだけでは見きれそうにないので、大変そうなのは最後にとっておくw。

常陸大宮市山方にも密蔵院があるみたいで、樹齢のある大イチョウやカヤがあるそうです。目移りしてしまったが、この方向にサイクリングを計画するのも悪くない。別の機会に考えてみたい。

峯下落雁=みねのしたのらくがん (棚谷町・宝来館前)

「松風の音静もりし峯下の 小田にほつほつ落るかりかね」

山田川に架かる橋、その名も山田川橋。そこから川の流れる方向・南に向かって見渡す、山田川と水田が良いみたい。水田には、雁がいる設定だ。

山田八景の説明板が道路沿いにあることは、実物を確認済み。去年この説明板に気付いて、初めて「山田八景」の存在を知ったのです。ここまでの距離と、周辺を想像し、良い感じで巡れないだろうかと密かに思ったのでした。...そういえばどういう風景を見るのが良いのか分からず、「山田川と水田」以外に、宝来館の方も見ちゃってたなぁ(笑)。
常陸太田の山田八景常陸太田の山田八景

牛込夜雨=うしごめのよるのあめ (松平町・牛込)

「瀬の音もいとと淋しく聞ゆなり 雨の降る夜の牛込の里」

山田川に架かる橋、牛込橋から西を眺めた先にある小高い場所に、牛込の集落があるんだとか。夜の雨ととも淋しく詠う詩もさることながら、晴天時の美しい里山の景色も良いらしい。

牛込とは、昔の東京都の地区名だったとか、牛の放牧場があったんだとか。調べていても興味をひくような情報はなく、なにかと東京都新宿区から離れない言葉に思えた。東京と新宿を含まない検索をすると、千葉県やら茨城県などが地名として上位にヒットするぐらい。

まぁ牛を放牧していたのだろうということで納得しておくとしよう。

ストリートビューなど確認したが、山田八景の説明板があるか分からない。ここまでで山田川が関係する情景・景勝地があり、山田川八景じゃなかったよな?と再確認してみたり。ぁぁ山田川から離れている場所もあったし、そんな訳ない。

棚谷城夕照=たなやじょうのゆうしょう (棚谷町・棚小屋坪)

「栄えてし昔偲へと棚谷城 荒れたる跡に夕日照るなり」

棚谷城は、山入氏の前衛拠点だったんだとか。南北朝時代、佐竹師義(さたけ もろよし)が常陸国久慈郡山入(現在の茨城県常陸太田市国安町)の所領を与えられ、山入を名乗ったが始まり。家系は清和源氏、佐竹氏一門の筆頭的存在だったみたい。南北朝時代って、どうにも興味が湧かなくて好きになれなくて...それどころか佐竹氏のこともよく分かっていないので残念です。頑張って佐竹に関する本を読もうと思い、著者・近衛龍春 氏の佐竹義重 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名 をサンプルで読んでみた。予想以上に読みやすく、本が苦手な自分でも大丈夫そうです。おそらく聞いた事があるであろう戦国大名たちの登場を期待して、この時代の佐竹氏の話をチョイス。いずれ南北朝時代の佐竹氏まで遡ってみたい。

ストリートビューなど確認したが、山田八景の説明板があるか分からない。「棚小屋坪」というのもよく分からない。「棚小屋坪」だとてくてくウォークぐらいしかヒットしない。「(町名・施設名称)」の形式をとっているようだと考えれば、「棚小屋坪」は施設だと思うのだが...小屋か?坪とは平らな土地を指すこともあったようで....。つまり、棚谷町の平らな所にある小屋??田んぼにあるあの小屋の事だろうか。...謎の言葉になりそうです。。。

要害山・棚谷城跡からではなく、眺めるのが正しいのかなぁ。「棚小屋坪」がどこにあるのか分からないしなぁ。ん?棚谷城の入口が分からないぞ(笑)県道29号にある看板も「山入城跡入口」しかないみたいだし。これは山田八景の説明板の有無どころではないなぁと思った矢先に、棚谷城に関するWebサイトを見つけた。墓地が目印で良いらしい。さらに、てくてくウォーク後編(PDFファイル)にあった写真が、棚谷城の東南方向から見たものだろうと推測できた。城跡への道中には墓地、祠、奥には梅林があるそうです。ご丁寧に写真まで載っていたが、自転車で進めるものではなさそうです。
常陸太田の山田八景常陸太田の山田八景

吉田神社からのルートもあるそうだが、自転車では無理だろう。...吉田神社に自転車を停めて、登山する方がよろしいか。っていうか、吉田神社に説明板らしき看板があるなぁ。現地にて、要チェックだな。

要害山晴嵐=ようがいざんのせいらん (国安町・山入城)

「朝もやはおのつと晴れて気高くも あらわれ出ぬ要害の山」

最後。要害山の頂上・標高191.3mに山入城跡がある。別名・国安城。朝もや・要害・晴嵐・という言葉が妙にマッチしている気がして、重々しく感じる。頂上までの道のりは、地元の方によって整備されているとのこと。クチコミ情報なども合わせると、途中までなら自動車で登って行けるみたい...まったくおススメ出来ないと思うけど。「山入城入口」「大型車進入禁止」の看板が併設されている先も舗装されているようだが、最後まで自転車で登るのは厳しいかな。

ここも「棚谷城夕照」と同じく、遠くから山入城・要害山を眺める感じですかね。その方が自転車で巡る身としては都合が良い(笑)。朝もやの中から現れ出ぬ要害山なんだから...んー遠くから要害山を眺めているとは断定できないのか。山の中に居ても、もやが晴れたー!今居る山は見えているだろう!なんて思えるのかな。

ストリートビューなど確認したが、山田八景の説明板があるか分からない。山入城跡付近、麓の道にも無いかな。あとは田んぼから山田川の間にあるか。

後記

ちゃんと景勝地を眺めたり、立ち寄れる自信が微妙です(笑)。クロスバイクに鍵かけてを置いて、散策するのは心許ないんですよねぇ。想像ではあるが、たぶんこうなる。
道路沿い、または自転車が見える範囲で散策しそう→山田川納涼・皇跡山秋月・牛込夜雨
自転車が見えなくなる先で散策しそう→面影山暮雪・永禄山晩鐘・棚谷城夕照・要害山晴嵐
なお、棚谷城夕照と要害山晴嵐は遠くから眺めている景観を詠んでいると思うと、山田八景巡りとしては登山しなくても良いと思う。個人的には城跡が好きだから行ってみたいけど。そして、佐竹一族のことは勉強した方が良いなぁ...大変だけど。

八景巡りに興味をもったのは良かったが、「詩」に関して勉学不足で読み方が分からなかったり、理解出来ないことが多いから、ちょっと苦しいです。漢文・古文の授業が苦痛だったからなぁ(笑)。

何も気にせず、気軽にサイクリングできる日が早く訪れてくれないだろうか。

おわり。

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どうも、水戸近辺在住のtanayasu99(たなやす)です。ブログタイトルを変えて再出発な2024年となります。ブログの内容をクロスバイクやサイクリング、その他雑記、気になった商品の備忘録で続けていこうかと頑張ってみます。よろしくお願いします。

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