最期まで精一杯生きたと思う。我が家の大型犬が息をひきとりました。

2020/05/11

ジャーマンシェパード

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おはようございます。
tanayasu99(たなやす)です。

気持ちが落ち着いたので、記事にしておこうと思います。

5/5 21:30頃。我が家の大型犬が息をひきとりました。先日、誕生日を迎え、13歳になったばかりでした。大型犬にしては高齢の域で、おばあちゃんイヌでした。老衰のあるあるではありますが、確かに食べることを嫌がる様子が増えていました。

些細な予兆

下痢気味な状態が数日続き、血も混じっていたので、急遽病院へ行きました。寝台に移し、早く帰りたいのか、衰えた筋力で吠えていた。つまり、元気はありそうだと、先生を含め、その場に居た人たちは疑うことはなかった。吠えていると舌が青くなり、チアノーゼっぽくなりがちだから、少し落ち着けと、さとした。

脱水状態のため、点滴をすることになった。これでもうしばらく、大丈夫かなと思った。点滴終了後、おもむろに聴診器で心音を聴いて、心臓がだいぶ弱っているとこのこと。...点滴前に聴診器を使っている様子が無かったけど?急に調べ出したなぁという違和感はさておき、これで帰れる。私も病院はそんなに好きではないのだ。

家に着き、いつもの所に大型犬を移す。私は自分たちの夕飯を買いにすぐにコンビニへ行った。帰ってくると、妻が「死んじゃったかもしれない」「脈がとれない」と涙ながらに言ってきた。一瞬、何を言っているのか分からなかった。犬の顔を覗き込むと、目は開いたままで、ボッーとしている時の顔にしか見えず、死んでいるようには見えなかった。しかし、自力で動かせるはずの首に力が感じられず、これで死んでいないなら、芸達者すぎるだろ...と思った。息をしている動きもないし、確かに脈もとれない。

いつ?どこで?...帰りの車の中...あの交差点ではまだ文句を言っていた(吠えていた)と思うが、既に車の中で...?......................急にやってきた死を受け入れるしかなかった。

死を受け入れ、しばし考える

次のことは、事後に軽く調べて、自分勝手に推測したものである。誰かや自分らを責めたりするものではない。既に、この命は風前の灯だったのだと思う。それも分からないくらいに、ゆっくりとしぼんでいくかのように。ゆっくりすぎて、どこからが異常なのか分からないくらいに。そして急に消えてしまった。

心臓が弱っている場合、皮下点滴が致命傷になることは少なくないようだ。点滴を受けて、急に増えた量を心臓でポンプしきれないという話らしい。もちろん、皮下点滴が死因なんて確証もない。点滴をしないと良くならないし、どうすれば良いんだよという思いもある。

高齢だったり、心臓が弱いなど不安な点があれば、覚悟して点滴をするか、覚悟して点滴せずに過ごすか。自分らが死に対する覚悟、死を受け入れる準備ぐらいは寸前で出来ても良かったんじゃないかと思う。素人ながら、点滴をすれば、また元気になる...と思いがちだった。どういう訳か、ポジティブにしか考えられなかった。点滴?本当にやって大丈夫か?そんな自問自答する気にはならなかった。

そういえば、肝心の血を含んだ下痢については原因不明だったのか、聞き逃したのか。とりあえず、点滴な流れだった。

唯一、不安に感じたのは、なぜ点滴後にだけ、聴診器で心音を聴いたのかぐらい。点滴前と点滴後で心音を比較している訳では無いのだろうか。既に点滴を完了した後で、点滴前のことを聞いても仕方がないなどと思っていた。心臓に出入りする量が増えるのであれば、脈は大きく・早くなるのだろうか。それが、想像より小さかったのか。

やはり、この時点で覚悟したかった。....そうか。最期が最期らしくなかったことが、個人的に好かなかったのかもしれない。誰にも別れを言われることなく、急に逝きやがったのが気に入らなかったのかもしれない。高齢だし、点滴後だし、今夜が山場だと悟れなかった自分の不甲斐なさに腹が立つのかもしれない。

「些細な予兆」と見出しに記してみたものの、高齢であったり、食べなくなってきたり、以前よりも不安な点はいくつかあった。勝手にまだ大丈夫だと思っていた。弱弱しくも吠える元気があるんだから大丈夫。悪く言えば油断していた。良く言えば安心に徹して、犬と接した。

犬を飼っている人は、いざという時のために愛犬の脈のとり方と心臓マッサージは知っておいた方が良いのかもしれない。手を握っても分からん。小型犬で抱っこすることがあれば、それとなく探ってほしい。違う視点で生きていることも実感できるだろう。

後記

この犬が産まれたときから一緒で、警察犬訓練を受け、ともに苦難を乗り越え、後ろ足から始まった麻痺は前足などへ進行していき、それでも精一杯やれることはやってきた妻の悲しみは計り知れない。

「よくやってたよ。お疲れ様でした。僕は何もしていないから。すべて妻が1人で支えてきたことだから。それは凄いことだから。」と思っている。...そう言った気がする。ぁぁ、もちろん、犬も本能のまま、精一杯頑張って生きていた。天国では限りなく、縦横無尽に走り回っていることだろう。

お前との数年間、僕にとっても楽しかった。ありがとう。さようなら。
sayonara

おわり。

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どうも、水戸近辺在住のtanayasu99(たなやす)です。ブログタイトルを変えて再出発な2024年となります。ブログの内容をクロスバイクやサイクリング、その他雑記、気になった商品の備忘録で続けていこうかと頑張ってみます。よろしくお願いします。

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