坂道ヒィヒィtanayasu99(たなやす)です。
以前から気になっていた『常北八景』石碑。今年に入ってから、本気で調べていたら8ヶ所すべて把握することが出来たので、旧常北町に点在する『常北八景』をクロスバイクで巡ってみたというお話・【前編】です😁。
常北八景とは
なんとか八景といえば、昔のお偉いさんが中国の瀟湘八景にならって、地元の景勝地を選定したり(水戸八景とか)、何かしらの周年記念などなどで地元住民の意見募集のもと選定されたり(那珂八景や東海十二景とか)と、いろいろあります。『常北八景』は、なんと個人の方が、常北町の景勝地を選定し、自費で石碑を建立したという「町おこし事業」だったのです😲。この御仁、水戸黄門ファンで、水戸藩にも興味をもち、徳川斉昭が選定した「水戸八景」をまねる事を思い付いたそうです💡。
なんと4~5年かけて常北町内を巡回し、水戸八景に似た景勝地を選定したのでした。
1. 宝幢院の晩鐘(ほうどういん の ばんしょう)
2. 上泉の帰帆(かみいずみ の きはん)
3. 風隼の夜の雨(かざはや の よる の あめ)
4. 青山の秋の月(あおやま の あき の つき)
5. 勝見沢の夕照(かつみざわ の ゆうしょう)
6. 太古山の晴嵐(たいこさん の せいらん)
7. 小松寺の暮雪(こまつじ の ぼせつ)
8. 増井の落雁(ましい の らくがん)
参考:広報じょうほく平成5年7月号(No376)
※常北町とは、茨城県東茨城郡にあった町です。2005(平成17年)2月1日から、東茨城郡桂村、西茨城郡七会村と合併し、『城里町』となっています。以後、『旧常北町』と記すかもしれません。
参考までに、各景勝地の位置については以下に記します👇。
常北八景を巡る【前編】です
クロスバイクとはいえ、体力がポンコツなので、果たして旧常北町の山々に耐えうるだろうかという不安が🤣。前編は8景の内、晩鐘・落雁・暮雪・晴嵐の4景を記します。
那珂西大橋
常北八景とは関係ありませんが、本日のスタート地点という意識でした。というか、ここま自走してきて既にちょっと疲れた😅。良い空です...ちょっと雲が多いか。
常北八景:宝幢院の晩鐘
ここにクロスバイクで来たのは2回目。山門が特徴的です。
石仏群。
説明板「両界曼荼羅」(まんだら)
説明板「那珂西城跡」(なかさいじょうあと)、「宝幢院」(ほうどういん)
「憧」なのか、「幢」なのかちょっと分かり難いですね😅。どっちでも良いみたいなものなのかな?
お地蔵さん?
お目当ての『宝幢院の晩鐘』石碑。
こんな感じの位置にありますよと。「晩鐘」というからには、鐘がどこかにあるのかなぁ~って見渡しましたが、なさそうでした。雰囲気や遠くの鐘の音って事ですかね😅(あったらスミマセン。)
お寺なので、お墓参りなど、駐車できる場所はだいぶ広いです。というか那珂西城跡の名残ゆえの広さかな😀。
「宝憧院平安しだれ櫻」咲いたら綺麗なんだろうなぁ😀。
お金を持っている人がいる😄。
六地蔵。
梅が咲き始まっています。
また別の場所に説明板「那珂西城跡」ですが、さっきのと内容は異なります。
以前来た時には見逃してしまった所だったので見られて満足😁。
さて、ここからどう巡るかですが、余力があれば桂図書館に行けたらと考えていたので、反時計回りに巡ります。
常北八景:増井の落雁
『増井の落雁』石碑は、丁字路の斜面にポツンとあるだけです😅。ちなみに、ここの「増井」は「ますい」ではなく、「ましい」と読むそうです😲。
周辺はこんな感じ👇。まずは石碑を入れつつ。
石碑を背にして見渡すは、広大な田園風景(2月なので寂しい感じかもしれませんが)。
鴈(カモみたいな鳥)が飛んでいる情景を思い浮かべる所でしょうか。ストリートビューで確認した時にも思いましたが、選定センスがとても高い御仁です👍。
常北八景:小松寺の暮雪
何回か来ている所😅。「こまつじ」と読むそうです。「これより先、お車の乗り入れは ご遠慮ください。」とのこと。石碑はこの先...自転車ぐらいは押して歩いて行けば良かったのかもしれないか。
とりあえず、『小松寺の暮雪』石碑を単独で撮ってみたが、それ以上に気持ちは動くことありませんでした🙄。クロスバイクと合わせて撮りたいマンは、ここでは我慢😣。
寺周辺に降る雪をイメージですかね😅。
石碑はこんな感じの所にあります。右側ですね。
2年前に来た時は、唐門より下側を工事していたようですが、完了し、手すりも付いて綺麗になっていました。
この2つは、初めて見ました。どうやら新しく設置したようです。
ちなみに2年前はこんな感じでした👇。
そういえば、桜の名所だったりします🌸。
灯籠の彫刻が凄かったりします。左側は本堂です。
この奥に、平重盛の墓など平家にまつわるものがあります。
「小松寺」説明板。安らぎと、歴史散策の楽しみを与えてくれる「お寺」という印象があります😁。
毘沙門天だよなぁ。来るたびに「あるなぁ」ぐらいにしか思っていなかったのですが、よく見ると「佐竹七福神」とあり、あれ?これ七福神巡りのフラグ?
ここでは期待した情報を見つけられませんでした。今回は何故だかスイッチが入ってしまい、後日調べてみました。佐竹七福神の所在地は...那珂市静神社・恵比寿、常陸大宮立野神社・大黒天、大子町日輪寺・弁財天、城里町大山寺・福禄寿、 城里町徳蔵寺・寿老人、常陸太田市佐竹寺に布袋尊、そして城里町小松寺・毘沙門天とのこと。
確かにいくつか見た事ある。記憶に新しかったのは、佐竹寺や静神社にあった七福神。うーん、つながりがあった事に全然気付かなくて残念。
私のポンコツ体力では、クロスバイクで巡ることは無理そうです😥。大子町日輪寺は八溝山ですw絶対に無理。場所によっては、クロスバイクと合わせて撮影したいマンは自粛しないといけなさそうだし。車でドライブしながら巡るやつかなー。
小松寺本堂周りの桜も見事ですが、たぶんこちらの方が有名かな。この時期に咲くような桜ではないので、当然、咲いてはいませんが😅。
さて、ここから常北八景巡り、最大級の地獄路線😨。どう迂回しても避けられない坂道w。
常北八景:太古山の晴嵐
交通量の多い県道というか峠道は避け、ひと気のない峠道を走り...登り抜け・走り続けてようやく到着🥵...(竜潭渕経由で体力的にラクでは無かったが、車の交通量がほとんどないので気はラクでした😅)最後の清音寺本堂への坂道はストリートビューで把握していたとおりでしたが、思ったより体力が無くて少しだけツラかったです。
お目当ての『太古山の晴嵐』石碑。お隣の木はなんでしょう...という余裕がまったくなく、体が崩れたのでした😇。
桜だったら良いなぁ🌸😁。
八景の晴嵐といえば、空・かすみ・松原、松・山気・もやを観賞するようです。松の木はないようなので、ここでは山気(=さんき、山中に特有の、ひえびえした空気、さわやかな感じ)をイメージしたのでした😅。
説明板「太古山清音寺の由来」。
源氏、佐竹氏、水戸光圀公ゆかりの地って感じです。歴史深いお寺のようです。
町指定文化財「宝篋印塔」(ほうきょういんとう)の説明板。3基とは、菩提佐竹貞義公、開山復庵禅師、開基佐竹義敦公の3つの墳墓とのこと。
勘違いしてしまい、3つの墳墓を確認出来ず😅。恥ずかしながら1基足らないとか思いつつ、石の重塔を探していたのでした...あほ😨。
なお、「宝篋印塔」とは、墓塔・供養塔などに使われる仏塔の一種であるので、いろんな所にあります。
これは何と呼べば良いのでしょうか🤔。「霊廟」みたいなもんかな。
「常陸領主 佐竹公菩提所宝篤印塔」とも記されているが...。
本堂。
境内を歩き回り、しばし休憩😞。持参してきたおにぎり🍙1つを食し、少しでも体力回復に期待したのでした。
時間的に焦り始めつつ撤収💨。しかし、登ってきた道が良い感じだったので、歩いて下ることにした。
駐車場らしき敷地は、登ってきた道幅からは想像できない広さ。
山門?かな。
台石でしょうか。なにか建造物があったのでしょうか。
山門とその先。
清音寺周辺は、「自然環境保全地域」となっており、「普通地区」と「特別地区」があるようです。
こんな入口でした。
読み取るのがツラくなってきた「清音禅寺」説明板。
説明板の足元には「十九夜塔」かと思いきや、ちょっと違うみたい😦。「十九夜供羪」と見えるような...。
こちらは、うまく立ち回る事が出来ず😫。なんとか観音?東西川向?
さて、4景巡っただけで、この体力消耗具合はヤバいかも...初めて常北八景巡りに暗雲立ち込めた気がしたのでした⛅。
次回は残りの4景、夕照・秋の月・夜の雨・帰帆を巡ります🚲。
小話:情報が少ない常北八景
常北八景の各景勝地がよく分からず、調べて右往左往したという小話😫。『常北八景』に注目するきっかけは、「石碑が立派」「水戸八景にならっているようだ」というところです。
最初の頃は2ヶ所で実物を見て、軽く調べたらもう1ヶ所分かったぐらいでした。その3ヶ所が晩鐘・暮雪・秋の月。末尾の文字を見て、しっかり水戸八景にならっているだろうというのは理解出来ました。だからといって、簡単に残り5ヶ所が分かるかというと、そんなことはなく、ネットでの情報はあまりにも少なく、かなり苦戦しました。
個人名入っているし、個人で建てたんだろうという事は容易に推測出来ました。というのは、以前、巡った事がある、ひたちなか市の中根八景も個人の方で建てていたからです(中根八景は市役所で大々的に取り上げられていますが)。なので、町の広報紙に着目しますが、古いものはデジタル化がイマイチで、調べが難航してしまいました(Flash Playerが使えないとか)。
粘り強くネット検索、ストリートビュー巡回を繰り返し、夜の雨・落雁・晴嵐を見つけることが出来ました。神社や寺にあるのか?とも考えたのですが、落雁の位置が丁字路の斜面にあり、考えを軟化することにしました🤔
それより、1つの地区で2ヶ所選定はありえなさそうとか、常北町全体を考えた時にここら辺にあるとバランスが良いとか、夕照や帰帆を見る・感じるにはどこからが良いだろうとか、まるで選定している側に立って考え探している気分でした。
最後の2つはおそらくココとココだろうと絞り込んだ頃に、有力な情報をもつ広報紙の内容を把握し、見事的中していた事に喜んだものです。夕照はストリートビューで確認できましたが、帰帆はストリートビューでは確証が得られず、推測して現地乗り込みにて確認できました👍。
後記
旧常北町に点在する常北八景。今回はその8つの景勝地の内、4景を記しました。水戸八景にならったというだけあって、なかなかの景勝地でした。しかし、ポンコツ体力の私には少々難易度が高めです。兼ねてより、城里町へのサイクリングは思案していたのですが、どうしても多数ある登り降りで一気に体力もっていかれるイメージしかもてず、行く気にはならなかった所です😣。
特に「宝幢院の晩鐘」から「増井の落雁」への道のりは、農道を走ることで登り道を回避したつもりだったのですが、途中で道が分からなくなり、結局登りました😅。グラベルロードっぽくて面白かったんですけどね。
「小松寺の暮雪」から「太古山の晴嵐」への道のりは、事前調査で、もはや坂道を回避することは不可能と断念し、ココかココのルートしかないと判断してみたり。...ポンコツなりに考えているのです。
おわり。
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